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久しぶりに映画なぞを観たので、備忘録として綴ります。
先日、友人から連絡あり、Sex and the Cityの映画がおすすめということで。
映画かぁ〜、そういえば、しばらく観てないなぁ。
と思いまして。
知人の付き合いで映画館に行ったのは、もう昨年の夏か。ずいぶんと昔だな。
そして。観たかった映画を思い出しました。
きっかけは、この動画です。
マイ・ウェイをジプシー・キングス(Gipsy Kings)がカバーした「A Mi Manera」の動画です。
といってもこれ、ジプシー・キングスの公式videoじゃないと思うので、誰かが映画のシーンと合わせて作った動画のようですが。
だいぶ前にこの動画を観てから、あの映画って、なんだろうなぁと気になっていました。
なんといっても、映像が美しくて、この女優さん(ダイアン・レイン)が美しくて。風の強い日に偶然出会った男の家に上がり込むなんて、 シネマティックな演出に、初っ端からから引き込まれる映像です。
スペイン語のコメントをたどり、見つけた映画のタイトルは、
邦題「運命の女」です。(原題:Unfaithful)
2002年公開の映画でした。私、ぜんぜん知りませんでした。
そして、この主人公はダイアン・レインですが、その夫役はリチャード・ギアでした(この短いビデオ・クリップには映っていない)。
プリティ・ウーマンは、いまだに大好きな映画です。
「運命の女」では、物語の中盤から、リチャード・ギアの大活躍(?)が始まります。早い話が、愛妻の不倫相手をやっつけてしまうのですが・・・。コミカルさはありません。中盤からずっとシリアス、どんどん重苦しく、暗い話になっていきます。最後はなんとも後味の微妙な映画でした。
私はこれを夜の21時過ぎに見始めまして。
流血系が苦手なので、夜に観んかったらよかった・・・と思いました。
生々しい流血ものや、サスペンス系が苦手だったら、あかんですね。
途中までは、美しくてドキドキして良かったんやけども。
ちなみに、この映画は、1968年のフランス映画、邦題「不貞の女」のリメイクだそうです。
元の映画のほうは観ていないので、違いはわかりませんが、元の作品は、フランス人3人の三角関係であるのに対し、このリメイク作品は、不倫相手がフランス人と思われる男性、ダイアン・レインとリチャード・ギアはアメリカ人の夫婦です。
ダイアン・レインはこの映画で、アカデミー主演女優賞にノミネートされたばかりでなく、全米映画批評家協会賞など、数々の賞を受賞しています。
ダイアン・レイン演じる主人公、コニーが出会った不倫相手を演じるのは、オリヴィエ・マルティネス。私は存じ上げない俳優さんでしたが、私生活ではハル・ベリーと結婚・離婚を繰り返していた方だそうです。部屋にボクシングのサンドバッグがあるんですが、実はボクサーだったお父様の影響で、ボクシングの心得もあるのだとか。
この映画、ダイアン・レインが自然体の演技で、かつ美しく。揺れる女心と本能に突き動かされて次第に崩壊へと進んでいく様がいい。女の人って、こういう出会いがあると、ランジェリーとか靴とか、ワンピースとか、けっこう新調しちゃいますよね〜、というシーンもあり。女性あるあるシーンに共感する方も多いことでしょう。
この映画のとき、ダイアン・レインは38歳くらいでしょうか。いいなぁ、美しくて。相手役のオリヴィエ・マルティネスは、映画の中で、たしか28歳と言っていたと思いますが、実際にはダイアン・レインの一歳下くらいですね。
そして、リチャード・ギアがですね、愛妻家で、真面目で、優しくて、穏やかで、経営者で、女性目線でみると、なんとも退屈な(といっていいかわかりませんが)夫役を演じています。
仕事場の机には妻と子どもの写真を飾り、妻の揺れ動く気持ちに気づいても問い詰めることなく、奥さまの中になんらかの不満があるなら、それを解消しようと模索する。しあわせな家庭を築こうと努力を惜しまない、素敵な旦那さまです。
結婚して10年以上経っていながらも、妻が美しいとカメラを向けるあたり、これをステキと思うかどうかは、おまかせします、といったところでしょうか。
愛されて、何一つ不自由もない、しあわせな家庭生活。
男であれ、女であれ、そして、どんなに強固なパートナーシップを築いていたとしても、ですね。一度本能にスイッチが入ると、そこに突っ走るかどうかは、ひとつの運命の別れ道になることがありますね。
不倫・浮気の場合、隠すのが苦手な男性のほうがバレやすいですが、女性もそこそこ、そういった出会いが皆無なわけもなくてですね。実際に聞いた話でも、まあ、いろいろありますよね。
アンパンマンの作者、やなせたかしさんは、どちらかといえば、そういった出会いがあっても、突っ走らなかったタイプですね。突っ走ることもできなくはなかったが、結局しなかったというような話を、それとなくさらっと、自伝に書いていらっしゃいました(本のタイトルは忘れましたが、これだったかなぁ?という本のリンクをとりあえず貼っておきます)。
話がそれましたが、ずっと観たかった映画を観た備忘録として、書いてみました。
一生のうちに一度は、本能を激しく揺さぶられる経験があっても、いいなと私は思うのですが。(本当は何度あってもいいなと思うけど、心身が持たないですね)
パートナーの不貞を許せるか、許せないかは、あなた次第ですw
この映画を舞台化してみたら面白いかも、と思いました。
再度観たいかどうかは、全編はNoですが、途中までは英語の勉強にいいかも、という感じです。
最初のほうは、この青年が本を売って生活していることがわかるので、部屋には多くの本が積まれており、小説の話などもちらりと出てきますし、本好きの方も楽しめるのではと思います。
青年が会話の中で触れている小説について、あとで読みたいので、とりあえずメモしておきます。
青年がおすすめする小説は、ジャック・ロンドンの『白い牙』。
そして、二人が初めて会った日に、ダイアン・レインに読ませる詩は、こちら。
“Be happy for this moment. This moment is your life.”
11世紀の詩人ウマル・ハイヤームによる「ルバイヤート」という詩集から引用しているようです。
― OMAR KHAYYAM(ウマル・ハイヤーム), Rubaiyat
Wikipediaをなにげなく辿ってみると、この「ルバイヤート」に関連して、オーストラリアの海岸で、なんとも謎めいた事件があったようですが、おそらく私の頭が悪すぎるのだと思いますが、なにがなにやら、さっぱりわかりませんでした。
ともかく。
11世紀の詩を現代のリメイク映画で使用するあたり、脚本家か誰かわかりませんが、製作陣の知性とセンスを感じずにはいられません。
最初からところどころに散りばめられている、映画の伏線の数々も、もう一度観ると、さらに面白く感じられると思います。
ダイアン・レインとリチャード・ギアは、この映画の6年後、2008年公開の映画「最後の初恋」で再共演しています。いつか観る備忘録として、リンク置いておきます。
ちなみに、サウンドトラックを買うほど「アリー・マイ・ラブ」(Ally McBeal)が好きだった私。主人公のアリー演じるキャリスタ・フロックハートとリチャード・ギアが結婚していたと知ったときは、さすがにちょっと驚きました。(余談)
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