(内海聡先生の本のリンクが下のほうにあります。内海先生のセレクトショップのサイトです。)
まだ途中までですが、べつの本を読まなければならなくなったので、いったんメモしておきます。
p.61 から、「chapter2 アトピー、花粉症からガン、認知症まで」 という章が始まります。
「コレステロール値は「高め」のほうが健康」という見出しがあります。
世界の水準と比べて、コレステロールの日本の基準値は「極めて低く設定されている」そうです。
しかも、「コレステロール値が高ければ高いほど、ガンになりにくいという研究もあります」とのこと。
ちなみに私は健康診断で、だいぶ前からコレステロール値が高めで、経過観察等の文言がついています。
内海先生は、「東海大学医学部名誉教授・大櫛陽一氏の基準を参照」しているそうです。
p.66-67に「性別・年齢別の正しい「正常値」」の表があります。
p.68-69に、HDLコレステロールとLDLコレステロールの違いが書いてあります。
コレステロールがいかに体に必要な成分かは、p.38-42(chapter1)に記述があります。
p.39
「コレステロールは、免疫に関わる重要なビタミンであるビタミンDや、脂肪代謝に欠かせない胆汁酸、さらには、さまざまなホルモンの材料にもなります。」
「脂溶性ビタミンであるビタミンDは、脂質がなければ体内にうまく吸収されません。加えて、ビタミンDが体内で作り出される際にも、脂質であるコレステロールが必要だということです」。
なるほど!では、朝から太陽の日差しを浴びて、圧搾の菜種油を使った自作の焼き菓子を持参して、午前中から体内におやつ補給している私の行動は、けっこう理にかなっていたのではないか。と、ほんの少し、安堵。油の入ったおやつ食べ過ぎじゃないかな、と少し自粛していたので。毎日は良くないかもですが、おやつがないとなんだか寂しい(これまた依存症ですが)ので、これからもおやつを作り続けていこうと思います。
追記:上記、最近になって考えが変わりました。詳しくは、吉野敏明先生のYouTubeにありました。植物油はやっぱりよくなかった。吉野先生の動画をみて、植物油をほとんど断ちました。家にある材料を無駄にしたくないので、お菓子作りはまだ続けていますが、油をほとんど使わずに作っています。ちなみに「ほとんど」というのは、結局摂取していることになるので、ダメダメなんだそうです。完全に断つには、外食をやめるしかないなぁ。お菓子もだ。
免疫に欠かせない副腎皮質ホルモンや、そのほかのホルモンの生成に、「コレステロールが必要」ということがp.40-41あたりに書かれています。
p.41
体は、必要なコレステロールの3分の2くらいは、体内で作り出すことができますが、足りない分は外から補わなければなりません。外から取り入れたコレステロールが多ければ、体内で作り出すコレステロールの量を少なくするという調整機能も、ちゃんと備わっています。
では、chapter2に戻りまして。
p.76 見出し「アトピー・花粉症・喘息ーアレルギー反応を起こす油をやめればいい」
この箇所は、私個人にとってとても重要な内容でした。
ひどくはないですが、「アトピー・花粉症・喘息」のような症状は毎年の課題でした。
自分でいろいろ研究して、だいぶ克服できていますが、油、という視点も大事だと、これを読んで気づきました。
これまでの本文で、「オメガ6とオメガ3の役割の違い」を説明してくださっていますが、ここでは、その違いから、アレルギーを治すための重要なポイントが書かれていました。
「アレルギー症状が止まらないのは、アレルギーを促進するオメガ6をとりすぎているから」
そのメカニズムは本文の説明が詳しいですが、簡単にいうと、オメガ6から生成される「ロイコトリエン」が痒みを引き起こしたり、喘息を誘発したりするといいます。
そのため、オメガ6を控え、オメガ3の割合を多く取るようにするだけで、改善が期待できるとか。
p.79は、「トランス脂肪酸」について、書かれています。
いい脂質は体内で有効活用されますが、「体内で使い道のない、不自然な脂質のとりすぎ」には注意しなければなりません。
p.83は、認知症について書かれています。
「認知症を防ぐには、「脳のエネルギーは糖」という、思い込みから脱すること」とのこと。
やはり、いい脂質をとることが大事だそうです。認知症の人はオメガ3が極端に少ない人が多いとか。
p.86にうつ病について書かれていますが、糖質のとりすぎが「行動や思考、精神を司るさまざまな脳内物質の働きに支障」をきたすとし、やはり油が大事なのだと。
「糖には、多幸感をもたらす作用があります」が、そのあとが怖いといいます。
「脳内神経伝達物質が正しく機能」しなくなってしまうようです。
p.89
見出し「ガンーガンを促進する油と、ガンを抑制する油がある」
「私たちの体には、もともとガンと戦う免疫機能が備わっています」
「外から侵入したウイルスや菌によって、発生する病気ではないと、一般的には言われています」。
ではどうやってガンは発生するのか。
それは、「ひとことでいえば、細胞の遺伝子変異」。自然界にも突然変異があるように、私たちの「体」という「自然界のなかでも起こると考えていいでしょう」。
体はどうやってガンに対抗しているのか。
「すべての細胞は、細胞膜に「糖鎖」というアンテナのようなものがついており、細胞間の情報伝達を行なっています。」そのアンテナから出る指令によって、「遺伝子を修復する酵素が働きます」。
さらに、それでも対抗できない場合、「免疫系の細胞が働いて遺伝子変異の起こった細胞を、やっつけてしまいます」。
「細胞膜は脂肪酸やコレステロールからできている」
「いい脂質で細胞がコーティングされていないと、糖鎖がしっかり機能しない」
「トランス脂肪酸が細胞膜に入り込めば、細胞間の情報伝達は不完全になってしまいます」。
なるほど、この体内のしくみが、例の(良くない)油に発がん性があるとかないとか言われる所以なのか、と思いました。
p.92
「ガン細胞は糖を栄養源として大きくなります」というのは、すでに多くの人に認知されていると思いますが、その「糖質を絶って脂質をメインにする食事療法」というのがあり、「糖質を絶つことで「ガンを餓死」させよう」という療法です。これもよく知られていると思いますが、つまりは、ガンに餌をあげないために、糖を断つという方法です。
ここでも油は大事で、「オメガ6であるリノール酸には、ガンを促進する物質を合成してしまう作用があるといわれて」いるので、「オメガ6と拮抗する作用を持つオメガ3をとれば、ガン促進物質を抑制することができると考えられる」とのこと。
ちゃんと読んだのはとりあえずこのあたりまで。
このあと、現代でいわれる必須脂肪酸は本当に必須なのか、といった文脈も出てきます。必要とされるものが足りていなかった古代人のほうが健康的だった、など。
ココナッツオイルについては、p.153あたりに。この箇所を読んで、私はココナッツオイルもいったんやめることにしました。
わかっていたようでわかっていなかった、油の話がふんだんに書かれていて、付箋をいっぱいつけて読んでいます。盛りだくさんな内容で、化学の授業のような難しいワードも出てくるので、覚えにくいですが、文章は読みやすいです。
この本は図書館で借りましたが(内海先生の著作はほんとうにたくさんあって、全部買えない)、全ページに付箋をつけてしまいそうな貴重な内容の本も多くあるので、それらはさすがに買おうと思います。買って、マーカーで線を引きたい。
この本『その油をかえなさい!』について、絶版になったため、『油マニアの医師が教える「油の教科書」 ~病気が嫌なら油を学べ』というタイトルで、販売されています(加筆あり)。やっぱりこれも買おうかなと思います笑
それはそうと・・・
内海先生の諸々の活動、拝見しておりました。今まででもっとも内海先生をSNSで追いかける日々を過ごしていた気がします。自分にできること、自分を大切にするとは、などなど、考え続けました。私自身は、もはや絶望状態で、闇の中にいました。なにもお手伝いもせず、演説にかけつけることもしませんでしたが、気持ちだけは、これからも活動を追いかけていきたいと思います(結局のところ、私はなにも行動を起こしてないから、深層心理的にはなんだか嘘っぽくて、応援しているとは言い難い。笑)
奇しくも今日は七夕でした。一縷の望みを持ち続ける自由を。