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【うつ症状日記】ただ、この瞬間をおぼえておきたい

詩ときどき独り言
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(追記メモ)うつ病という病名はおかしい、という考え方に触れ、うつ症状、という言葉にしました。

I’ll Stand by You が流れている

夜の電車の中で、またしても絶望はやってきた

ずっと愛していた人

わたしのお星さま

もう二度と、戻らない

頭を丸めよう

せめて、うんと短く

だれが気にかけるものか

白髪も

伸び切った髪も

いがぐりも

だれが気に留めよう

もう二度と、恋はしない

もう二度と、期待もしない

とつぜん、突拍子もない考えにとらわれる

ドイツに行って、ただドイツ語を勉強したい

したいことは、それだけだ

わたしは言葉が学びたかった

それを使って、なにがしたいわけでもない

じっさいのところ

なにもしたくないのだ

なにもなんにも

したくないのだ

これ以上、わたしになにをさせようというのか

さんざんわたしに時間をつかわせて

時間と労力と

遅くにやってきた青春のすべてを

わたしの尊い魂の流れる時を

あなたは奪った

もう二度と

わたしに話しかけないでほしい

もうこれ以上

わたしから

だれかに話しかけることもない

こんなふうになると

鬱の闇は深いなと思う

きっと波があって

また希望を持てる日もくるが

いまは正直なところ、希望も期待も持ちたくない

ただ、この瞬間をおぼえておきたい

この

絶望の底を覚えておきたい

この

いまにも転げ落ちそうな

絶望の淵に立っても

誰一人として

助けに来ないと知った

神様はいない

仏もいない

誰も私を救わない

だれが手を差し伸べる?

私を救えるのは

私だけだ

KreislerのPraeludium and allegroが鳴り響く

地獄を思わせる悪魔的なメロディーに

わずかな希望を織り混ぜて

不協和音の崩壊を経て

ゆっくりと

調子を取り戻していく

そして

加速する生

生きるのだ

わたしよ

ああ

Confutatis!

地獄のほのおがわたしを包む

頭から

焼けるように熱い

メノポーズにも負けず

週末のよろめきと捻挫にも負けず

この地獄を生きよ!



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