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終わりなき編集作業と「世界が終わるまでは・・・」

日々のこと
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ニックこと、ニコラス・エドワーズさんにはまっている。

最近の音楽アーティストといえば、藤井風だって好きだ。
だけど、強烈にハマるという感覚ではない。

なんで突然ニコラス・エドワーズにハマり出したんだっけ?

11月中は、まだ本の編集にかかりきりだった。
事前に著者と打ち合わせしていた刊行予定日をとっくにすぎてしまい、
執筆の終わっている著者はせっついてくる。
しかし微に入り細に入り編集を進めている。
何も雑にはしたくない。
丁寧に説明し、著者には納得してもらった。
「そうだよね、いったん出版したら、なかなか修正できないし」と。

PCにかじりついて、原稿を何度も読み直し、校正し、不明瞭な部分や表現は著者に何度も連絡をとり確認しなければならなかった。


10月中の出版が無理なら、11月には必ず、
といわれていたが、また延期になった。
修正と確認が多すぎて間に合わないのだ。
作業は連日深夜にまで及んだ。
もともと、私は体調のために23時台には布団に入るよう心がけている。
しかし、もともと夜型人間。こういう本当に気合いを入れる文字作業は夕方17時以降にならないとうまく入っていけない。昼間はほかのことをやり、どうにか17時に椅子に腰かけ、机にかじりついて気づくと寝る時間を過ぎ、なんだかんだやってるうちに午前3時過ぎにようやく横になれる。

編集と出版協力はフリーランスだし、本業ではない。翌朝7時か8時には起きて別の仕事がある。
毎日8〜9時間くらい寝たい人間にはそこそこキツい。が、この編集作業だけは3年前からの約束だし、なんとか終わらせなければならなかった。

たまにゆっくりティータイムやコーヒーブレイクを挟みたいところだったが、コーヒー一杯飲む時間すらない。。。


そんなある日、突然思い出したのがニックの存在だった。

毎日徹夜の出版業の方々には甘いと叱られそうだが、極限のストレスを感じる日々の合間に、ふと浮かんだ癒しだったのかもしれない、と今は思う。

あれは、歌のうまい外国人が集まって歌う、
のど自慢番組だった。

最初は名前すら思い出せなかった。

しばらくググって、「ニコラス・エドワーズ」の名前を見つけた。

そうだった。美しすぎる高校生とか、美しすぎる歌うま外国人とか、そんなキャッチフレーズだった。

彼の歌う、ミスチルのイノセント・ワールドがまだ耳に残っている。聞いたのは一度きりだが、あれは本当に心に響いた。

あれから10年も経ったのか。

ニックがまだ日本で活動していると知ってから、彼のYouTubeを毎日みているし、歌も毎日聴いている。

歌のうまさはさることながら、ニックの話す日本語も、その内容も大変興味深い。
それは私が言葉オタクだからかもしれない。
フリーランスの日本語教師として数々の日本語学習者と接してきた経験からみても、ここまでの日本語力を身につけたニックの努力はいかばかりかと察して余りある。

YouTube内の文化比較の動画、言語学習の動画など、相当にクオリティの高い内容がいくつもある。

そのうちのひとつだけ貼っておきます。
グイグイEnglish 英語vs日本語 母音の発音

先日の編集作業が佳境に入り、合間のブレイクとして、深夜3時に聴いていた曲はこちら


編集作業は無事に終わり、出版申請もして、
どうにか年内には刊行できそうだ。

今年の仕事は今年のうちに。

毎日脳内の緊張がピークに達する深夜にいい感じのブレイクをとらなければ、ここまでくる前に体内の歯車がおかしくなっていたことだろう。
だからニックには感謝している。

初出:2021年12月23日

追記:以下、興味のある方のために。

ニコラス・エドワーズさんは、アメリカのオレゴン州にあるポートランドから来日された方で、故郷はとても自然豊かな場所だそうです。おもな活動は歌手ですが、舞台にも出たり、YouTubeやライブなど幅広く活動されています。YouTubeの「ニックチャンネル」のなかでは、言語の話は専門家レベルで、非常に勉強になります。個人的にはアメリカと日本の文化比較の話が好きです。

知人にニックさんの動画をみせたところ、「この人は日本で生まれ育った人でしょう」と言われました。そのくらい流暢で、語彙力も豊富です。というか、日本人よりも言葉を知っているのではと感じることすらあります。

実際には、高校生のときに日本語の猛勉強を始め、高校卒業の翌日に飛行機に乗り、日本に渡ってきたそうです。のど自慢に出たころの映像をみると、その頃から、かなり自然な発音で日本語を話していらっしゃいます。

言語能力の素質や、もともと耳が良いということもあるのかもしれませんが、努力の賜物であることも伺えます。これからも応援していきたいと思います。

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